前回の記事では、知っているようで知らない「外反母趾」の基礎知識と適切な対策について説明しました。
今回は、
外反母趾の最も大きな原因である「靴」の正しい選び方と、「開張足」「内反小趾」「扁平足」など、その他の足の病気についても徹底解説!。
理学療法士監修のもと、わかりやすくご紹介します。
外反母趾を始めとする足の病気をよく理解し、辛い症状を未然に防ぎましょう!
1.外反母趾になりにくい!正しい靴の選び方
一度なってしまうと、自然治癒は難しい外反母趾。
絶対になりたくない! という人は、靴を選ぶポイントから細かく見直していきましょう。
アーチ構造がサポートされている
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歩行の際に、バネやクッションの役割を果たす足のアーチ構造。
まずは、この部位をしっかり支えてくれる靴を選びましょう。
具体的には、
縦アーチ(土踏まず)が盛り上がっており、適度なクッション性がある靴が良いとされています。
かかとが安定している
かかと部分が不安定な靴を履くと、足底にかかる負担が前足部に集中し、外反母趾の悪化に繋がります。
ピンヒールのようにかかとがグラグラしている靴や、ヒールが高すぎる靴は頻繁に履かないほうが良いでしょう。
前足部が狭くなく適度な上下の屈曲性(しなり)がある

幅が狭く、つま先が細くなった靴を履くと、母趾(足の親指)の付け根から先が圧迫されて変形が生じてしまいます。
外反母趾の直接的な原因となるので、ここは特に注意しましょう。
また、
全く屈曲性のない靴を履くと、前進するときに余計な負荷が母趾にかかってしまいます。
靴を買う際は、前足部の屈曲性も確認してください。
Q.すでに外反母趾になっている場合の靴選びは?
リゲッタでは、
bine-バイン-という高性能インソールを販売中。
こちらもぜひチェックしてみてください。
2.その他の足の病気について〜開張足・内反小・扁平足〜
外反母趾以外にも、さまざまな足の病気が存在します。
今回は、よく外反母趾と混合してしまいがちな、開張足・内反小趾・扁平足についてご説明します。
開張足
<症状>
5本の指のつけ根を横に結ぶアーチの形が崩れ、足趾が横に広がってしまう状態。
高齢者の外反母趾では、開張足が一つの原因となり得ると指摘があり、
モートン病という足先の痺れの要因にもなります。
<対策>
外反母趾と同様、足に合わない靴を履き続けることが大きな原因だと言われています。
前回と今回の記事を参考に、外反母趾の対策を心がけるのが良いでしょう。
内反小趾
<症状>
小趾(足の小指)が第4趾(足の薬指)に向かって曲がってしまった状態。
外反母趾と同様、足に合っていない靴を履くことが原因で発症するとされています。
ただし、小趾に力を入れて足を踏み出すことは少ないので、
外反母趾よりも痛みは感じにくいと言われています。
<対策>
小指が内側に曲がらないように、足指の間にスペースを確保する内反小趾用サポーターの活用が効果的です。
もちろん、正しい靴選びも大事なので、今回の記事を参考にしてみてください。
扁平足
<症状>
土踏まずが潰れ、足裏が平らになり、かかとが外に向いている状態。
歩行時間の減少や運動不足により足趾の活動量が低下して、筋力が衰えたり、肥満などで足裏に負担がかかってしまうことが主な原因と言われています。
<対策>
適度な運動や筋トレで足の筋力を増やし、食生活にも意識を向けて、肥満にならないように気をつけてください。
扁平足になってしまった場合は、オーダーメイドのインソールを入れて土踏まずをサポートすると良いでしょう。
★番外編★
高山先生にリゲッタの
「リゲッタワーク メンズシューズ ブラック」を履いていただきました!
身体を支えてくれる、大事な足。日頃からちゃんと労わって、健康を保ちましょう!
監修:高山 弘幹
資格・所属学会
理学療法士(脳卒中認定理学療法士)
ドイツ筋骨格医学会認定マニュアルセラピスト
略歴
阪奈中央リハビリテーション専門学校
理学療法学科 専任講師
関西学院大学水上競技部 メディカルスタッフ
桃山学院高校水泳部 トレーナー
豊中水球クラブ トレーナー
高山先生
基本的に靴の選び方は変わりませんが、オーダーメイドのインソールを入れるとより歩きやすくなると思います。
インソールを処方してくれる整形外科もあります。
まずはかかりつけの医師に相談を。